「作家になる」という「夢を売る男」の話。出版業界の闇。

 

人気現代小説家の百田尚樹の「夢を売る男」の感想です。

最初、題名に惹かれて手に取りました。

人間と出版業界の闇を通して見る、ドス黒い人間の欲望。

 

百田先生の作品は、元放送作家をされていただけあって、内容がとても凝っており、生々しい現代を反映させているところが好きです。

テーマについて熱心に調べられているのが伺えます。

 

今回は、ある出版社のビジネスについてです。

そのビジネス内容は、表向きは普通の出版社だが、実態は自主出版を促し、利益を得るというものでした。

出版社主催の色々な賞を設け、大賞を逃した応募者に片っ端から電話し、応募者の気持ちを高揚させ、出版社と出版費用を折半という形で自主出版の話を持ち出すというものです。

編集長であり、会社でも権力を持つ牛河原は、ただ自分たちの利益のために、自主出版の契約を取るプロです。

 

ブログの普及を始め、自分の作品を世に出したいと思う人々が増加傾向にある現代日本人の弱みを上手く捉えています。

自主出版する客はお年寄りや若者まで様々な年代や主婦や隠居生活の年寄りまで幅広く、共通して自己顕示力が強い、個性派ばかりです。

そういった人たちから、自己顕示力を上手く最大限に引き出し、契約に持ち込む牛河原の詐欺まがいにも見える巧みな技は感服します。

自分の作品を通して、自分を認めて欲しいという、誰にでもある欲求を満たし、上手く行けば印税生活が出来るのではないかという一攫千金の希望も持てます。

まさに、「作家になる」という「夢を売る男」です。

 

また、作中で自主出版する客に対し、見下した発言が多いのですが、それがまた的を得ており、刺激的です。

現役小説家がここまで小説家について、こき下ろして良いものなのか?と心配になるほどです。

見る方によっては、気持ちいい話ではないです。

 

特に、これから小説家を目指す方や百田先生の作品を「海賊と呼ばれた男」や「永遠のゼロ」でしか知らない人にはオススメできません。

最後は、社員が利益を無視してでも出したい本があると力説し、利益にしか興味がない牛河原を動かします。

最初は出版を拒否していたが、社員の力説と原稿の良さに負け、ハイリスクの出版を決定します。

会社の利益しか興味がなく、部下をライバル社に送るほどの牛河原が簡単に承諾するとは考えにくいという思いが残り、少し後味が悪かったです。

彼なりの出版に対しての正義があるのは、作中のライバル社を陥れる際の言動で判明し、むしろ今までのビジネスがホワイトに見えるくらい善人にみえます。

 

しかし、結果的にライバル社を破産に追い込み、集団起訴した老人は騙されていた被害者というレッテルを貼られ、本人が望んでいた世間に尊敬されて注目されたいとは少しズレて、世間に注目されました。

果たして、本当にこれで良かったのだろうか?と疑問が湧きます。

 

その後の、ハイリスク出版の決定です。

主人公の牛河原のキャラクター設定が最後になってブレたように見えました。

しかし、見方を変えれば、どんなに利益重視の嫌な人間でも、本物のいい原稿には逆らえない人間味があると考えれば腑に落ちます。

ここは、読者によって見解が分かれるところです。

 

また、出版費を会社が全部持って出版する、とは言い切ってないところから、もしかしたら理由をつけて出版していないのかも知れません。

それも、読者によって受け取り方が分かれるでしょう。

出版業界の闇を通して、人間らしさをよく表した作品です。
人間のドロドロした部分に興味がある方にはオススメです。


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最後まで読んでいただきありがとうございました。


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